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マレーシア労働規則の変更:2024年最低賃金命令
2024年最低賃金命令は2024年12月4日に官報に掲載されました。[参考リンク: https://lom.agc.gov.my/ilims/upload/portal/akta/outputp/2541500/PUA%20376.pdf] この規則は2段階で施行されます:
第1段階:2025年2月1日施行
以下の雇用主に対して、月額最低賃金RM1,700が適用されます:
- 従業員が5人以上の雇用主
- 2020年マレーシア職業標準分類(MASCO) に基づき、専門職として分類される雇用主(従業員数に関わらず適用)
第2段階:2025年8月1日施行
従業員数に関わらず、すべての雇用主に対して月額最低賃金RM1,700が適用されます。
ラブアン法人の雇用主としての影響
この要件はマレーシア国内のすべての雇用主に適用され、ラブアン法人も含まれます。
第1段階の要件に該当する場合、以下の点を確認する必要があります:
- すべての従業員の給与を見直し、最低賃金がRM1,700以上であることを確認してください。
- 日給制または時給制で従業員に給与を支払っている場合、以下の最低賃金基準を遵守してください。
最低賃金の詳細:
最低賃金 | ||||
月額 | 日額 | 時給(1時間あたり) | ||
RM 1,700 | 6日勤務 | 5日勤務 | 4日勤務 | RM 8.72 |
RM 65.38 | RM 78.46 | RM 98.08 |
従業員が基本給でなく、出来高払い(仕事量、重量、課題、旅程、手数料など)で給与を受け取る場合、支払額は月額RM1,700を下回ってはなりません。
マレーシアの最低賃金はどれくらいの頻度で引き上げられますか?
マレーシアの最低賃金は政府によって2年ごとに見直されます。つまり、少なくとも2年に1回は引き上げ(または調整)の可能性があります。
見直しは以下の要素を考慮して行われます:
- 生活費:インフレや生活費の上昇が、労働者が基本的な生活必需品を購入できるよう、最低賃金引き上げを促す要因となります。
- 経済状況:全体的な経済成長やビジネスの持続可能性も重要な要素です。政府は労働者保護とビジネス発展のバランスを取ることを目指しています。
- 国家賃金協議会(NWCC):法律に基づき設立されたこの協議会は、政府に最低賃金改定について助言を行います。データを収集し、雇用主や労働組合などの関係者と協議を行います。
–
違反時の罰則
最低賃金命令に違反した雇用主には厳しい罰則が科される可能性があります。罰金額はRM1,000〜RM20,000の範囲で、最長5年の禁錮刑、またはその両方が科される場合もあります。そのため、新しい賃金規則を確実に遵守し、罰則を回避することが重要です。
以上、よろしくお願いいたします。
ジャパンデスク
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