ラブアン法人名義のPayPalアカウント認証について
ラブアン法人のPayPalアカウントを利用し、マレーシアで事業活動を開始される皆さまへPayPalマレーシアのご利用方法について説明いたします。
特に、IT関連の事業に携わる皆さまにはPayPalアカウントの取得が必要になるケースが予想されるため、以下にラブアン法人名義のPayPalマレーシアのアカウント認証方法についてご案内させていただきます。
申請画面からはラブアン法人の認証が通らない
まず、「PayPalマレーシア」の登録そのものは非常に簡単にできるのですが、PayPalアカウントを使い続けるためには、①会社名、②登記住所、③発行日等が記載された公的書類を提出していただく必要があります。
ところが、ラブアン法人の各種書類はマレーシア法人とは異なり、PayPalマレーシアのマニュアル通りの方法では認証手続きが上手くできません。
たしかに、申請画面には各種認証書類をアップロードするためのページがあるのですが、そこからアップロードを試しても、書類不備の理由により承認を受け付けてくれません。
なお、メールサポートにラブアン法人である旨を伝えても、機械的な回答を繰り返してくるだけで、手続きを進めることができません。
PayPalマレーシアからの説明
PayPalマレーシアからの説明は以下のとおりです。
“Proof of business address. This can be a bank statement, utility bill, insurance statement or any document issued by official organization that states your business name, your business address and the issue date of the document. Please note that issue date must be within 6 months time.“
“事業所住所の証明。これについては銀行発行のステートメント、又は公的機関によって発行された法人宛の請求書、保険証書、またはビジネス名称、ビジネスアドレス、および文書の発行日を記載している書類が必要となります。発行日は6ヶ月以内でなければならない点ににご注意ください。“
そこで、以下の書類が全て必要になると説明されます。
・Form 9(※ラブアン法人書類に該当無)
・Form 13
・Form 49(※ラブアン法人書類に該当無)
・Memorandum/Article of Association
・Certificate of Incorporation or equivalent
上記の書類はマレーシア法人の関連書類であるため、残念ながらラブアン法人では一部の該当書類が存在しません。
ラブアン法人の認証の通し方
【ラブアン法人の認証の通し方】 | |
◇サポートデスクに電話をかける | サポートデスクにお電話ください。 |
◇専用メールアドレスの入手 | 担当者より専用メールアドレスが発行されます。 |
◇必要書類を添付メールで送信 | 以下5種類の書類を添付メールでお送りください。 |
◇認証手続き完了 | 認証手続き完了です。 |
ラブアン法人名義で認証手続きを完了させるためには、サポートデスクにお電話いただき、ラブアン法人である旨を伝えてください。すると、認証ドキュメントファイルを送信するための専用メールアドレスを教えてくれます。そのメールアドレス宛に以下5種類の書類を添付したメールをお送りいただければ、認証手続きが無事に完了します。
認証に必要となる書類一覧 |
・Form 7 (Certificate of Incorporation : 設立証明書) |
・Form 13 (Allotment of Shares: 株式割当報告書) |
・Form 23 (Registered Office Address: 法人所在地登録証) |
・Form 25 (Particulars of Directors and Secretaries: 会社役員及び秘書役の報告書) |
・M & A (Memorandum/Article of Association : 会社定款) |
注意補足事項
PayPalマレーシアを登録後、認証前の受け取りについては以下の制限がかかりますのでご注意ください。
・認証済口座としてアクティベートが完了する前の売上については、20日間のサスペンド期間(一時停止期間)を経過後に、引き出し可能になります。
・必要書類を提出後、事業用口座として認証されると、入金直後から引き出しできるようになりますが、事業用口座として認証された後であっても、認証前の売上に関しては、売上日から20日間サスペンドされます。
・事業用口座が認証される前に、サスペンドに溜まっている金額が一定以上に達すると、売上が弾かれてしまいます(一定額の基準は弊社でもわかりかねます)。
以上のことから、ラブアン法人名義で事業用にPayPalマレーシアの利用を検討されている皆さまにつきましては、サスペンド規制を回避するために、PayPal口座開設直後に必要書類の認証手続きを完了させ、資金の受取につきましては、認証完了後に行っていただくことをおすすめします。
なお、必要書類の取得につきましては、弊社担当者宛にメールをお送りいただければ、すぐに必要書類をご用意いたしますのでお気軽にお申しつけください。